石部の昔語り

2013年に常葉大学の学生が制作した【聞き書き「半島の旅」 ~石部衆の暮らし~】から昔の石部集落の暮しを一部抜粋してご紹介します。

道路がなかったから、学校へは山道を1時間もかけて歩いてったんだよ

自給自足が当たり前だよ

ポンポン船っていう船があったの

わたしらが民宿をやってた頃はね、宣伝費なんて1銭もかけなかった

男の人の仕事っていったら大工さんか、左官屋さんか、カツオ船に乗るか

キビナゴっていうちっちゃい魚がすごい獲れる時もあるんですよ

やっぱり石部の元は、石火石のあるここだからね

映画を見るとこもないし、年に4 回の神社の祭が楽しみ

冬になると、すごいのよ西風が

マグロ漁船に乗って世界中どこにでもいったよ

この辺はみんな田んぼだったけど、今じゃ田んぼが荒れちゃってさぁ

母が、ごじるのみそ汁を作ってくれるわけで。それが忘れられないの。

米があれば、海でなんか獲れれば生活できたの