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石部棚田の保全と活動状況

棚田を未来に残したい!

90%放棄された石部棚田

平成に入り、90%が耕作放棄され、茅に覆われてしまった石部の棚田ですが、全国的に棚田保全の機運が高まるなか、平成11年に、「静岡県棚田等十選」に指定されました。これをきっかけに、地元で棚田を見直す機運が高まり、平成12年についに保全活動が始まりました。現在では、総面積4.2ha、約370枚の棚田が復田され、未来へとつなぐ活動が行われています。

【保全活動開始の経緯が映像で見れます!】
静岡県企画:棚田シーン第3章「棚田を守る人たち」

平成12年 棚田再生作業開始!

■2月上旬 茅刈り隊出動

ボランティア団体「しずおか棚田くらぶ」(現・「しずおか棚田・里地くらぶ」)の協力を得て、耕作放棄地の茅刈りを行いました。茅で覆われていた棚田が徐々に現れてくると、あまりの景観の素晴らしさに、あちこちから驚きの声があがりました。

■2月中旬 茅葺じいさん頑張る

棚田の原風景の復活と伝統技術の継承を目的に、休憩所の茅葺きを行いました。茅葺きは、地元石部でも70歳以上の人しか持っていない貴重な技術で、この日は“茅葺じいさん”達が大活躍しました。

■5月中旬 田植祭はお肌にやさしい

地元住民、小学生、ボランティアなど大人も子供も交えて、田植祭を大々的に開催しました。慣れぬ作業で全身泥だらけの人が続出。でも泥には美白効果?があるから気にしない、気にしない。従来の棚田景観が少し元に戻った一日でした。

■9月下旬 収穫祭

1反(10e)の棚田から400sのお米が収穫できました。

平成12年の茅を刈り

平成14年 棚田のオーナー制度開始!

平成14年5月、施設の完成となった棚田で、オーナー・トラスト会員、県・町・地元関係者約300人が参加し、盛大に開村式が行われました。以後、オーナー制度は今年で9年目をむかえました。年々オーナー数も増え、平成22年度はオーナー会員100組、トラスト会員50組になりました。

 

棚田オーナーイベントの田植祭・収穫祭では、一日に300〜400人が訪れ、普段は鳥の声がこだまする棚田に、多くの笑い声が響き、棚田に賑わいが戻ります。

 

一方で、多くの地区住民やボランティアにより行われていた棚田での作業は、当初のメンバーがほとんどリタイアし、今では限られたごくわずかな地区住民により行われています。

 

大雨が降れば堆積物が水路や棚田へ行く道を塞いだり、台風により稲掛けしたものがなぎ倒され水浸しになるなど、自然とともにある棚田で、高齢の数名の保存会メンバーだけで維持管理作業を行うのは大変骨が折れます。

 

メンバーの持つ知恵を多くの人へ引き継ぎ、共有できる体制を整え、棚田保全活動の輪が広がることが望まれます。

保存会メンバー